Q.そもそも ビジネス ってなんですか?
A.フィッツコーポレーションも含めた全ての会社はやはり稼がなくてはならず、
利益が出なくてはならないというのがビジネスの基本です。
【次世代×ビジネス】
Next Leaders Cafe vol.31 with FITS 開催レポート
「未来を叶えるチャンスの見つけ方とは?」
ゲスト:山田 要(専務取締役)
明治大学卒業後、1975年にオンワード樫山に入社。
1991年 フィッツコーポレーションの設立に参画。香水の輸入事業を開始。
フランス、イタリア、アメリカなどのブランドとエージェント契約。
その商才と 【目利き】 力で、日本のカジュアルフレグランスマーケット創出に尽力。
現在もマーケットの動向や時流をつかむための”ショップビジット”を欠かさず、
年間300冊のあらゆるジャンルの書籍を読破するなど、
圧倒的な情報収集量はどの社員も敵わない。
Date: November 28, 2014 Edit: December 24, 2014
【番外編】 イベント中にご回答できなかった質問にお答え頂きました!
ご来場ありがとうございました!またのお越しをお待ちしています!
それはどの業態でも同じです。そこで、どこで儲けていくのかという形で考えてみよう。どこが儲けられるところでどこが大変で、競争が激しいところなのかということなんですが、そこをどうやって見つけるのかというのが、ビジネスの原点だと思っています。自分のブルーオーシャン(=ポジションパワー)を見つけなければなりません。会社がその業界の中で、個人がその所属する組織の中で、何が得意で何が苦手なのかということを理解する必要があります。
ビジネスというのは儲けないことには何も始まらないし、自分の生活もできないし、仮に社員を雇っていたとしたらその社員の生活も保証できません。まずは儲けられるブルーオーシャンの方をしっかりと向かなければなりませんし、それが時間と共にレッドオーシャンになった時には、それを切り捨てなくてはなりません。
Q.なぜ 香水 だったのか、どうやって儲けたのか?
A.私どもは香水とか化粧品を作っていこうと思って会社を始めたわけではありませんでした。
FITSという会社は24年前(バブルがはじけた年)に起業をしたため、数年間は苦しい思いをしました。アパレル業界から起業しましたが化粧品も分からなければ、香水も知りませんでした。前述の通り、ブルーオーシャンを探すためにアンテナを張り巡らせていた時、海外では香水が凄く人気だということを耳にしました。日本には売っている場所がなかったので、その商品の認知すらされていませんでした。
よく皆さんマーケティングの4Pというのを耳にすると思います。その4Pのプロダクトである商品そのものがなかったということです。[中略] その4つのPが揃った時、やっと動き出しました。ただ、多くのことをやりましたが、振り返ってみても、成功より失敗の方が多かったです。
Q.自分のやりたいこととビジネスを絡めていくには?
A.学生の身でも社会人の身でも夢がなければ始まらない。
夢って結構遠いところにあるもので、近いところにあるのは目標です。夢がまだ目標になっていないのは想いでしかないのです。夢は自分にしか分からないので常に「あーなりたい、こうなりたい」という夢を把握しながらそれに向かって一つ一つ目標を達成していかないと夢には届きません。夢があるから地道な努力も出来ます。また、夢のために知識を積むことも大切ですが、今はネットで簡単に情報収集できるため、知識の価値は昔よりも低くなってきました。知識や情報がいっぱいある中で、自分はどこに興味があってどれが必要な情報かをセグメントする力が一番大切です。また社会人になると知識を持っていてもそれをアウトプットしなければそれは持っていないのとイコールなんですね。
Q.チームを組むときに大切なことは?
A.チームを組む時のキーワードって1個しかないです。
―――共通の夢を持っているかどうかだけです。
共通の夢を持っていると、たとえあまり相手が好きじゃなくても、一緒に仕事ができます。夢が一緒だから。でもそうじゃないとだんだん離れていきます。
<インターン生Wより>
今回のイベントでは山田さんに、「ビジネスとはそもそも何なのか」というベーシックなお話から山田さんご自身の実際の経験談までを、幅広くお話していただきました。
多くの人が就活で“自己分析”をしていくと思いますが、山田さんのお話は自分の価値観とはどのようなものであるのか、自分は何が得意で何が苦手なのか、そういった自己との対話を大切にしようという内容で非常に印象的でした。
またブルーオーシャンやマーケティングの4Pなどの基本的なフレームワークを用いて、FITSでは実際にどのような戦略を実行してきたかというようななかなか聞けない話が聞けたことは貴重なお話でした。また全体を通してとても分かりやすくお話ししていただいたので、参加者の皆さんも理解しやすかったようです。
グループワークでは、学生がお互いに良く刺激し合っていました。他の人が普段どんなことを考えて何を頑張っているのかなど、お互いの価値観を意見交換出来たことが、参加者の皆さまからとてもご好評頂きました。
他にも…
・実際にビジネスの第一線で活躍されている山田さんの話を聞くことができて、自分が考えているアイデアやしたい事についてのモヤモヤが晴れたと思います。
・自分の将来について深く他の人と話せてよかったです。
など、たくさんの声を参加者のみなさんから頂きました!
大学生からスタートしたので1,2年生の時は全く勝てませんでした。4年生の時にキャプテンになってから開眼し、国際大会へも参加できました!
また、学生紛争があった時代で、授業の中止も多かったです。そこで2年生の時に半年間、ヨーロッパに放浪旅行をしました。1ドル360円の固定相場の時代で、まだロシアがソ連と呼ばれていた時代に、船でソ連へ渡り、ヨーロッパ中をヒッチハイクで廻りました。
Q.山田さんのオススメの本は?
A.学生時代に読んだ2冊の本です。2冊とも古い本ですが…
①青年は荒野をめざす/五木寛之 ②何でも見てやろう/小田実
Q.山田さんの学生時代について
A.大学時代は体育会でフェンシングを4年間やっていました。