Date:May 27, 2015 Edit:June, 2015
開催レポート
<テーマ>
“ 香り ” を使った 新たな商品 または サービス を
自由に企画し、提案せよ。
<審査員>
山田 要 (専務取締役)
明治大学卒業後、1975年にオンワード樫山に入社。
1991年、フィッツコーポレーションの設立に参画。香水の輸入事業を開始。
フランス、イタリア、アメリカなどのブランドとエージェント契約。
その商才と 【目利き】 力で、日本のカジュアルフレグランスマーケット創出に尽力。
現在もマーケットの動向や時流をつかむための”ショップビジット”を欠かさず、
年間300冊のあらゆるジャンルの書籍を読破するなど、圧倒的な情報収集量はどの社員も敵わない。
K (マーケティング部 プロダクトプランニング)
2009年新卒入社。
入社と同時にマーケティング部に配属され、その経歴は多岐に渡る。
並行輸入商品、海外ブランド仕入れ、その後はオリジナル商品の担当に。
現在は、その調整力と人間力を買われ、交渉が難しいタレントとのライセンス商品の企画を担当している。
学生時代は国際情勢や国際交流に興味を持ち、ピースボートに乗船していたというバイタリティの持ち主。
< まずは、アイスブレイク! >
今回は当日ランダムに決められたメンバーでのチーム対抗アイデアバトルということで、まずは会場全体でお互いに交流を深めるアイスブレイクが行われました。
「”普段この人とは話さなそうだな~” という人と、まずはペアになってお互いに自己紹介をしてみて下さい。」 というファシリテーターの呼びかけから始まったアイスブレイク。最初は皆さん緊張した様子でしたが、話し始めると徐々に会場全体は熱気を帯び、盛り上がってきました。
< マーケティング・レクチャー >
アイデアバトルの前に、実際の商品開発の具体的な流れについて、マーケティング部のKさんから簡単なレクチャーを頂きました。あの有名タレント、ローラさんとの共同開発によって生まれた「Vasilisa」という新ブランドの開発を例に、マーケティングの考え方の基本である「4P」について学びを深めました。
今回もVol.4のときと同様、実際に使われていた社内資料など、リアルな商品開発の裏側を見せて頂きながらのレクチャーとなりました。(よって、残念ながら詳しい内容はこちらには書けません!) メモをとりながら、熱心に話を聞く参加者の皆さんの姿も印象的でした。
< アイディア・ブレスト >
レクチャーの後は、いよいよアイデアバトルの幕開け。チームでの話し合いを始める前に、まずは個々人で思いついたアイデアを書き出す時間が設けられました。
アイデア出しをする皆さんの表情は、真剣そのもの。しかし、そのかたい表情とは裏腹に、かなり面白いユニークなアイデアが、たくさん出てきていました!
< ピッチ・プレゼン >
個々に思い描いたアイデアを、今度はグループの仲間に短くプレゼンテーション。それぞれのアイデアをシェアした中からチームとして採用したいアイデアを決め、チーム内でブラッシュアップしていきます。
チームの方向性を決める大事な時間。皆さんのプレゼンにも、自然と熱がこもります。どんなアイデアが飛び出すのかわくわくしてきますね!
< プロトタイピング >
普通ならプレゼンするだけで終わってしまう、アイデアバトル。しかし、今回のテーマは 「ものづくり」 ということで、できる限りイメージを形にするところまでが課題として設定されていました。
紙粘土やレゴ、様々な形の香水ビン、色とりどりのフタやパッケージなど、色々なものが会場の材料ブースに用意されていました。これなら、色々なモックアップ(試作品)が作れそうですね。材料を選ぶだけでも、気分がワクワクしてきます!楽しそう!
「とにかく手を動かす!説明を考えるより、まずはつくってしまおう!」 そんなファシリテーターからのアドバイスもあり、なにやら皆さん着々と “何か” を作り始めましたよ。頭を抱えて悩むより、手を動かす方が考えるのも楽しいみたいですね!
各チームのテーブルには、あっという間になんだか面白そうなモックアップの数々が出来上がっていました。このプロトタイピングのワークには、審査員のお二人も興味津々なご様子。さて、一体どんな商品・サービスが考えられているのでしょうか。最後のプレゼンが楽しみです!
< 最終プレゼン発表 >
最終プレゼンでは、各チームがプロトタイピングを通して練り上げた、新たな商品・サービスアイディアを順番に全体に発表。このプレゼン発表を受けて、会場全体での投票が行われ、今回のアイデアバトルの順位が決まります。
各チームとも、前半でレクチャーを受けたマーケティングの「4P」の考え方をしっかりと押さえた上で、商品のネーミングや訴求方法に至るまでよく練り上げられた発表を行っていました。発表の語り口も各チームに個性があって、見ごたえがありましたね。
< 結果発表&講評 >
投票が終わるとまずは、審査員を務めて頂いた山田専務から全体に向けてのご講評と特別賞(山田賞)が発表され
ました。そして、最後にお待ちかねの1位の発表。なんと1位と2位が同票で並んでしまったため、最終的にマーケティング部のKさんに1位を決めて頂くという接戦の結果となりました。
山田賞を受賞したのは、「現場の社員ならおそらくやろうとしないだろう」と評された技術的に製造難度の高い香水ボトルのアイディアを提案したチーム。「こういうものは逆に誰もやろうとしない。だからこそ、もし本当に作ることができれば自社唯一の商品になる。」と、理想を諦めない情熱と、高いハードルを乗り越えてでもやりきる力を持つことの重要性を示しながらの受賞となりました。
接戦を制した1位のチームは、唯一香りを使った商品ではなく、サービスを提案したチーム。「香り」を素材に展開するビジネスの新しい広がりとして刺激的な提案だったと、Kさんから優勝景品の授与が行われました。改めて、受賞チームのみなさん、おめでとうございました!
< おまけ >
1位・2位・山田賞の受賞チームはその後、チームごとにもらった豪華景品の山分け(という名の争奪戦?!)を繰り広げることに・・・とっても喜んで頂けて嬉しい限りでした!